2018/12/12

Google画像検索 ► 吉とでるか、凶とでるか?

なんと便利なことに、Googleはウェブサイトだけではなく画像も検索することができます。例えば次の休暇の行き先の写真や、自分のウェブサイトの画像、またはプレゼンテーション用のイラストも検索することも可能です。そしてGoogleはパプリックがアクセスしやすい画像を数え切れないほど表示します。そこで今回は世界で最も使用されているこの画像検索エンジンに関して、いくつかの興味深い疑問とニュースをご紹介します。 目次: ► Google画像検索の画像は使用してもいいもの? ► Googleは画像検索で著作権侵害を起こしている? ►ついにGoogleが著作権情報を表示 ► 新しいGoogle画像検索は無断転載から守ってくれる? ► Googleの「画像表示」ボタン削除により無断転載は無くなる? ► Googleのリバース画像検索で無断転載の対策は完璧? Google画像検索の画像は使用してもいいもの? 多くのインターネットユーザーはインターネット上の画像をダウンロードしていいのかどうか確信が持てないでいます。その一方でGoogleは全てのサービスを無料で提供しているという確信に近い考えも既に広がっています。これを証明するように「Googleの無料画像しか使用していない」、「Googleの画像は無料で使用できると思っていた」とよく言われています。 実際のところ、検索エンジンで検出された画像を使用する時には、これらの画像は必ずと言っていいほど著作権で守られているということを留意しなければなりません。なぜなら画像やグラフィックはその著作権者から独占的に許可を得て公開されている可能性があるからです。原則として著作権者は、画像使用料と誰が著者/著作権者として画像に表示されるべきかを決めることができます。 COPYTRACKのCEOであるMarcus Schmittは「オンライン上にある写真で、撮影者や別の著作権者の名前を載せないまま無料で使用可能な画像はほとんどありません。」と語ります。あなたのプロジェクトの為にGoogleで画像検索し使用することは、あまり良い考えではないかも知れません。 Google自体も画像は著作権によって保護されている可能性があると明記しており、自由に二次使用可能な画像を検索する画像検索オプションを使用するよう推奨しています。画像検索オプションの「ライセンス」フィルターを使用すると、Googleが使用もしくはシェアを許可したロイヤリティフリーの画像を検索することができます。とはいえ、検索結果で「自由に二次使用可能」と出たとしても必ずしもライセンスがなく使用していいとは限りません。と、ここでも注意が必要です。 Googleは画像検索で著作権侵害を起こしている? ドイツの著作権法19条aによると、著作権者の許可がある場合のみ画像は使用されて良いことになっています。しかしGoogleはその画像検索の画像のコレクションを作成する為に使用しており、選択のためにサムネイルとして小さなサイズでユーザーに表示されます。では、画像検索を提供しているGoogleやその他の検索エンジンの運営者は大規模な著作権侵害を起こしているのでしょうか? → 2010年 このトピックは連邦裁判所(BGH)の長年にわたる悩みの種でした。2010年にGoogle画像検索結果の表示が著作権侵害を構成するかどうかに関して主要な決定がなされました。ちなみに著作権法の原則でも明言されていますが、連邦最高裁判所は著作者は自分の画像を保護する責任があると見なしています。 結局のところ、Google画像検索結果に画像を表示させたくないのであれば検索エンジンのアクセスをできないようにすることも可能です。そういったことからBGHは著作者を犠牲にする特権を検索エンジンに与える決定を下しました。 → […]