2018/11/15

画像の無断転載が多い日本の都市TOP10

ネット上に写真を公開している人は、遅かれ早かれ見知らぬウェブサイトにそれらが出てくることになります。写真家、ブロガー、フォトエージェンシーは、無断転載に苛立つだけでなく、更なる経済的ダメージにも苦しめられることになります。 日本のどこで無断転載は起きているのでしょうか。 東京 渋谷のスクランブル交差点 // Photo by Tomoya Yamaguchi 日本は様々な特色のある国です。6,852 以上の島々に、1億2600万人が住む、地球上でも最も人口の多い国の一つです。首都の東京、歴史的建造物の多い京都、その一方でエメラルドブルーの海に囲まれる沖縄、海の幸で有名な北海道、活気の溢れる大阪をはじめとし、他にも様々な特色溢れる都道府県から成り立っています。写真家Felice Beatoによる初期の写真により、日本は1860年頃からヨーロッパや北米でも有名になりました。今日まで、日本は無数の写真家やクリエーター、国際企業やオンライントレーダーを惹きつけています。 日本で無断転載が起きている都道府県TOP10 2018年の日本のほぼ半分の47.6%の無断転載が東京で起きています。世界最大の大都市のひとつには数多くの観光スポットや人気の繁華街、そして数え切れないほどのホテル、国際企業やウェブサイトの運営者が集まっていることを考えると、驚くことではないのかもしれません。 大阪と福岡は6.75%と、日本で2番目に無断転載の多い都市となっています。これらの都市を東京と比較すると、東京では7倍もの画像が無断転載されていることが分かります。 大阪で画像は様々な種類のウェブサイトで使用されていますが、福岡では特に通販サイトでの画像使用が多くみられました。 事後ライセンスに成功した舞妓の写真 // Photo by Norio Nakayama そこから神奈川、愛知、埼玉、兵庫、富山、沖縄、鹿児島、長野、京都と続きます。京都ではこちらの舞妓さんなど日本の伝統的な写真が無断転載されている傾向にあります。 日本文化を表現するため、京都のウェブサイトでは秋の紅葉の写真や、寺社仏閣などの日本を象徴的に表す写真が使われています。しかし残念なことに有効なライセンスがないことは少なくありません。 さらなる日本での無断転載状況 ・使用された画像の約60%が、著作権者に独占的使用権がありました […]
2018/04/27

ドイツでの画像の無断使用状況調査 : COPYTRACK report 2017

画像の管理ポータルCOPYTRACKは世界中の画像の無断使用と戦い、写真家やイラストレーターの方々を守ることを目標としています。そのポータルのサポートにより、COPYTRACKは画像所有者のために世界規模で無断使用を追跡し、使用料のご提案をすることが容易になりました。確実なことは、画像は世界中で著者の同意なしに使用され、無断使用に繋がっているということです。ではCOPYTRACK本社があるドイツではどのような状況なのでしょうか?ドイツ国内でのデジタル画像の 無断使用状況 や、SNS画像の無断使用ランキングを調査しました。 ドイツ国内での画像無断使用TOP10 調査結果をよく見てみると、多くの画像の無断使用は10.10%と首都ベルリンに集中していることが分かります。その次にハンブルグ(7.28%)そしてミュンヘン (5.96%)と続きます。こうして見ていくと、第3位のミュンヘンはトップのベルリンと比べて約半分ということが分かります。他の都市、例えばケルン、ライプツィヒ、ハノーファー、フランクフルト、そしてシュトゥットガルトが4位から8位までを占めています。デュッセルドルフは0.96%で10位でした。これらは人口が少なくとも50万人以上の都市です。ちなみにこの中で 第9位はイダー=オーバーシュタインという場所ですが、ご存知の方はいらっしゃいますか?人口3万人にも満たないにも関わらず、ラインラント・プファルツ州にあるこの都市での無断使用が多く見られました。 この結果を導き出すにあたり、COPYTRACKはドイツ国内での成功しクローズしたケース全てを分析しました。このランキングのために、2017年の無断使用件数が最も多い都市TOP10を全国中から比較、決定されました。 SNSでの無断画像使用TOP5 Instagramだけでも、毎月8億人ものアクティブユーザーが世界中でおり、そのうちドイツからは370万人ものデイリーアクティブユーザーが居ます。Internetworld社によると、2016年だけでなんと8000万枚もの写真が世界中でアップロードされているとのことです。とても信じ難いような数字です。ただ、この数字から見るとオンライン上での画像盗難の多くはSNS上で起こっているということも容易に想像できます。 InsrtagramはYouTubeと同様いわゆる「画像もしくは映像のためのSNS」という位置付けですが、SNSプラットフォーム上の画像の無断使用に関しては一番多いというわけではありません。実はFacebookが SNS上における画像無断使用のなんと53%を 占めています。2017年度プロの写真家達の47%がFacebook上に広告をのせました、これは恐らくCOPYTRACKがSNS上での画像の無断使用で特にFacebookが半分を占める理由を記録したことを説明付けるものなのかもしれません。 さらなるドイツでの無断使用状況 使用された画像の80%が、独占使用権があった。 使用された画像の20%が、著作権所有者表示があった。 成功したケースのうち43%は事後ライセンス段階での解決であった。 その他57%の成功ケースは、法的権利行使の段階での解決であった。 どのぐらいのライセンス金額が獲得できますか? 画像が無断使用されていた場合、2017年度のCOPYTRACK事後ライセンス獲得金額は平均で約360ユーロでした。ただこの事後ライセンスの金額はもちろん使用用途や期間によってそれぞれです。 ケースが成功しクローズするまで、どれくらいの時間がかかりますか? 平均して約81日で2017年度は無断使用者と合意に至りました。これは画像使用者の意向、COPYTRACKの事後ライセンスを進んで支払ってくれるかどうかに掛かっています。もし画像使用者がこの期限内に承諾しない場合、そのケースは法的権利行使に進みます。 COPYTRACKはどんなサービスですか? COPYTRACKの画像管理ポータルは世界中の写真家やイラストレーターの為に画像の無断使用を日々解決しております。独自開発されたソフトウェアで、世界中で起こっている画像の無断使用を発見そして追跡します。COPYTRACKは無断使用に前向きなサービスとして、時に画像使用者が私たちのユーザーの顧客になることもあります。そして画像使用者に対して承認ポータルを通じて、画像使用者にとっても簡単にライセンスが取得することができ、できる限り金銭的負担を抑えた事後ライセンスのご提案しています。写真家、フォトエージェンシー、その他の権利所有者はその労力に見合った報酬を得て、画像使用者は高い罰金に脅かされることなく両者にとって納得した解決ができるのです。 © COPYTRACK […]